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須坂市と上高井郡小布施町、高山村の医療・福祉関係者でつくる「須高地区在宅医療福祉推進協議会」は、お年寄りと乳幼児の患者向けに統一した「お薬手帳」を作った。これまでは、どの薬を処方したかは薬局ごとに管理され、一人で複数の資料を持つ患者は少なくない。地域の医師や薬剤師が情報を共有することで重複処方を防ぎ、薬による患者の体調変化にも早く気付くよう目指す。
県薬事管理課によると、地域共通の手帳を作った例は山形県内の医師会であるが、全国的に珍しいという。
はがきサイズの手帳は、発熱しやすい3歳以下と、糖尿病や高血圧などの慢性疾患を抱える75歳以上を中心にした患者用の計2種類。
薬剤師が薬の名称や用法、効能などを記す欄のほか、須高地区や長野市若穂の医療機関や薬局の連絡先を載せた。3歳以下用の手帳には、小児救急に関する緊急連絡先も添えた。計1万部刷り、9月から各薬局で配っている。
一般に、医師や薬剤師が患者の服用する薬をすべて把握するのは難しい面がある。複数の医療機関に通う患者にとっては、同じ薬を処方されることが心配される。
同協議会によると、救急搬送先の病院が患者のかかりつけ医から薬の服用歴を教えてもらうために、情報提供料を求められることもあったという。今後、患者が地域共通の手帳を持ち、医師や薬剤師に提示すれば、連絡の手間も情報提供料も要らなくなる。
同協議会メンバーの須高医師会の大峡(おおば)星夫会長(61)は「患者、医師、薬剤師の3者にメリットがある」と期待する。協議会は手帳の利用を呼び掛けるポスターも作る考えだ。
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